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工務部 杉崎部長
リニア中央新幹線の駅建設が、いよいよ本格的に着工する見通しになりました。
これまで試験走行や実験線でしか目にすることのなかったリニアですが、駅ができるとなると一気に現実味を帯びてきます。
江戸時代、東海道五十三次を歩いて江戸から大阪まで向かう旅は15〜20日。
旅人は宿場ごとに休み、飛脚でさえ交代で走り続けて3日ほど。
松尾芭蕉の「奥の細道」にあるように、旅は自然と向き合い、自分の足で一歩一歩進むものでした。
それが明治になると鉄道が整備され、一昼夜で大阪へ。
現在は「のぞみ」で2時間半。これだけでも人類の技術の進歩は驚くべきものですが、
さらにリニアでは東京〜大阪をわずか67分で結びます。
その裏には、磁力で車両を浮上させて摩擦をなくす超電導技術や、
時速500キロに達する走行を安定させる制御システムなど、半世紀以上にわたる研究と開発の積み重ねがあります。
江戸の旅人が夢にも思わなかった「空に近い道」を、人間は技術の力で切り拓いてきたのです。
駅の完成は、利便性の向上だけでなく地域の経済や暮らしを変えていきます。
観光客の増加や新しい産業の芽生え、雇用の拡大といった明るい面がある一方で、
土地の高騰や再開発に伴う課題も現れるでしょう。
それでも、移動時間を何十日から数時間、
そしてついに「1時間」へと縮めてきた技術の積み重ねには感嘆せずにいられません。
江戸の旅人が何日も歩いて眺めた富士山を、リニアなら一瞬で駆け抜けてしまう。
その未来を、生きているうちにぜひ体験してみたいと思います。
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