捜索断念

朝晩の空気がすっかり冷たくなり、「そろそろこたつの出番だな」と押し入れをゴソゴソ。

テーブルを出して、布団をかけて、あとは電源コードを差すだけ――のはずが、ない。

思い当たる場所を全部開けても見つからず。

コードだけが忽然と姿を消していました。

「まさか捨てた？」と嫌な予感がよぎり、

数時間の捜索の末、あっけなくギブアップ。

結局、家電量販店へ走り、思い切って新しいこたつを購入。

最近のこたつはヒーターの立ち上がりも早く、電気代も抑えめ。

布団もふわふわで、ついでに部屋まで冬仕様に模様替えしました。

そして、その夜。

新しいこたつに入った瞬間、「ああ、これだよこれ」と思わずため息。

あまりの快適さに、気づけばそのまま朝まで寝ていました。

腰には少し悪いけれど、心はぽかぽか。

こたつって、やっぱり魔法みたいな存在ですね。