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スタッフブログ
リフォーム課 山口
皆さん、こんにちは。
先日、初代ガンプラ王である日野鋭之介氏が主催されている模型教室「初代プラモ制覇」に参加してきました!
「模型の教室って、一体何をする場所なの?」と思われるかもしれません。
一言で表現するなら、そこは「とにかくしゃべる場所」。
技術を黙々と学ぶというよりは、圧倒的に「交流」に重きを置いていると感じる刺激的な空間でした。
プラモデル製作というのは、求められるスキルの幅がとにかく広く、底なしの奥深さがあります。
そのため、私は「自分の目標に対するアプローチをいかに最適化するか」が、作品を完成へ導く一番の近道だと考えています。
通常、この「プロセスの最適化」は、何度も失敗を重ねるような長年の「経験」でしか育めないものです。
しかし、この教室のように第一線で活躍するプロに直接質問し、対話できる環境があれば、その経験値を飛び越えて強制的にステップアップすることができます。
まさにモノづくりの“効率化”を体感できる場所でした。
ともあれ、今回の参加で具体的に何を得たのか。
私にとって一番の衝撃だったのは、「表面処理」における革命でした。
おそらく、モデラーの90%以上が「表面処理 = ヤスリがけ」と認識しているはずです。
しかし、あえて言わせてください。「それはもう時代遅れ」かもしれません。
まず、ヤスリがけの目的には大きく分けて次の2つがあります。
形状を変える(削り出しなど)
表面を整える(整面)
この「2. 表面を整える」作業において、これまでは240番〜500番手あたりのヤスリを順に入れていくのがセオリーでした。しかし、この従来のヤスリ作業には3つの大きな問題点があります。
とにかく時間がかかる(精神的にも体力的にもコストが高い)
番手を経るごとに、パーツの大事なエッジが丸くなっていく
入隅(奥まった角)のような形状には、物理的にヤスリが届かない
これらのストレスを一気に解消してくれるのが、ヤスリではなく「カンナ掛け」というアプローチです。
ここで、今回導入した道具の写真を見てもらいましょう。

右側にあるのが、NTカッターのデザインナイフ(KIRIE)です。
このデザインナイフは非常に低重心な設計になっており、手元での取り回しが異次元のレベルで快適です。
このナイフの刃をコントロールしてパーツの表面を薄く滑らせる(カンナ掛けを行う)ことで、「素早く」「エッジをシャープに維持したまま」「ヤスリがけが物理的にできない細かいところまで」一気に整面することができます。
このカンナ掛けの後、サッと800番のヤスリで仕上げるだけで、すぐに塗装工程へと進むことができます。
そして左側にあるのが、KAI(貝印)のカッターの替刃(職専シリーズ)です。
使用目的はより広い「面」向けで、このメーカーの刃が個人的にイチオシです。
この貝印の刃のおすすめポイントは、何と言っても「適度な曲げ弾力(しなり)」にあります。
刃をパーツの面に当てた際、この絶妙な弾力があるおかげで刃先が浮かずにピタッと密着し、ブレることなく安定したストロークが可能になります。
この優れた弾力と切れ味が生み出すカッター刃カンナ掛けの最大の評価ポイントは、「削りカスが片栗粉のように細かくなること」にあります。刃がプラスチックの表面を荒らすことなく、極めて薄く均一に、精密に削ぎ落としている証拠です。
この繊細な削り心地を一度体験すると、もう元のヤスリがけには戻れなくなります。
ここまでメリットばかりを挙げましたが、当然ながら注意点もあります。
カンナ掛けは非常に高い効果を発揮する反面、相応の練習を必要とするテクニックです。
力の入れ加減や刃の角度に慣れるまでは、意図せずパーツを深く傷つけてしまうリスクがあります。
また、カンナ掛けを行っている最中に、刃が跳ねて表面に細かな波状のキズができる「ビビり」が発生してしまったら要注意です。一度ビビってしまうと、そのまま力任せに作業を続けても無意味(かえって傷を深くするだけ)になってしまいます。
もし「ビビって」しまったら、焦らずに一度ペーパー(ヤスリ)を掛け、表面を平滑な状態にリセットしましょう。
平らに戻してから再度カンナ掛けを行うこと。これが、結果的に一番きれいでスピーディーに仕上がる確実な対処法です。
道具の特性を理解し、アプローチを最適化するだけで、これまでの苦労が嘘のように作業スピードとクオリティが跳ね上がりました。
なお、これらはすべて鋭利な刃物ですので、もし挑戦される際は取り扱いには細心の注意を払い、保護具を装着して作業することをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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