読書記録６

こんにちは！　少し前に、星新一のショートショートをいくつか読んだ。

街に突如現れた謎の巨大な穴。「おーーーーい！！！」と第一発見者が

呼びかけてみたところ、反響なし。あの手この手で深さを測定しようとしたが

できず、何を落としても底に当たる音がしない。相当深い穴だということで、

ゴミや産業廃棄物、汚水まで街中の汚れをばかばか入れる。その穴のおかげで

街はとてもクリーンになった。

さて、それから十数年後。あるビルの屋上の昼下がり。お弁当を食べ終えて

くつろいでいる男の頭上から「おーーーーい！！！」 と誰かが呼びかける。

ここでストーリーはおしまい。あの巨大な穴は十数年後の街の空に

つながっていたのだ。読み終わったあと、その後、その街には空から

あんなものやこんなものが降り注ぐのだ・・・と想像すると、ナンセンスさ

に笑えてしまった。