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企画課 白壁課長
買い物をするとき、選択肢は多い方がうれしいと感じます。
ところが、似たような商品が何十種類も並んでいると、かえってどれを選べばよいのか分からなくなることがあります。
メニューをなかなか決められなかったり、商品を比較しているうちに買うこと自体をやめたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。
なぜ選択肢が増えると決めにくくなるのでしょうか。
選択肢が少なければ、それぞれの違いを簡単に比べられます。
しかし数が増えるほど、価格や機能、デザインなど確認する項目も多くなります。
すべてを比較して一番よいものを選ぼうとすると、頭の中で処理する情報が増え、判断に疲れてしまいます。
このように選択肢が多すぎることで決断が難しくなる現象は、心理学で「選択肢過多」や「選択のオーバーロード」と呼ばれます。
多くの中から一つを選ぶと、それ以外を選ばなかったことになります。
購入した後も「別の商品にすればよかったかもしれない」と考えやすくなります。
選択肢が少なければ納得しやすいものの、候補が多いほど選ばなかった商品の良い部分も目につきます。
その結果、間違ったものを選びたくないという気持ちが強くなり、なかなか決断できなくなることがあります。
選択肢が多い場面では「この中に自分に最も合うものがあるはず」と考えがちです。
しかし、すべての条件を満たす完璧なものを見つけるのは簡単ではありません。
最良のものを選ぼうとするほど細かな違いが気になり、比較が終わらなくなります。
選択肢の数だけでなく、その違いが分かりにくいことや、選択の重要性も負担に影響すると考えられています。
選択肢が多いときは、最初に重視する条件を決めておくと選びやすくなります。
例えば「価格」「使いやすさ」「デザイン」などから、外せない条件を二つほど決めます。
候補を三つ程度まで絞った後で詳しく比較する方法も有効です。
すべての選択肢を調べるのではなく「条件を十分に満たしていればよい」と考えることも、判断の負担を減らします。
選べることは本来便利なことです。
しかし多すぎる選択肢は、自由を増やすだけでなく、迷いや後悔を増やすこともあります。
決められないときは、自分の優柔不断さだけが原因ではありません。
選択肢そのものが多すぎるのかもしれません。
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