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企画課 白壁課長
初めて会った人に対して「話しやすそう」「仕事ができそう」「少し近寄りにくそう」など、短い時間で印象を持つことがあります。
まだ相手のことをよく知らないのに、なぜこれほど早く判断できるのでしょうか。
人は相手の顔をほんの短い時間見ただけでも、信頼できそうか、親しみやすそうかといった印象を作ります。
表情や視線、声の調子、姿勢、服装などから、多くの情報を一度に受け取っているためです。
脳はそれらを素早くまとめ、相手がどのような人物なのかを予測していると考えられます。
第一印象がすべて間違っているわけではありません。
心理学では、短時間の行動から人物像を判断することを「薄切り判断」と呼ぶことがあります。
外向的かどうかなど、行動に表れやすい特徴は、短い観察でもある程度分かる場合があります。
一方で、誠実さや価値観など、長く付き合わなければ見えにくい部分まで正確に判断するのは難しいでしょう。
第一印象には、相手の情報だけでなく、自分の思い込みも影響します。
例えば見た目や話し方など、一つの良い特徴から「性格も良さそう」「仕事もできそう」と判断することがあります。
このように、一つの目立つ特徴がほかの評価にも影響することを「ハロー効果」と呼びます。
反対に、表情が硬いだけで冷たい人だと思ってしまうこともあります。実際には緊張しているだけかもしれません。
一度「親切な人」という印象を持つと、その後の行動も好意的に受け取りやすくなります。
反対に悪い印象を持つと、同じ発言でも否定的に感じることがあります。
最初に得た情報を重く捉えやすい傾向は「初頭効果」と呼ばれます。
ただし、第一印象は変えられないものではありません。相手の言葉や行動を知ることで、印象は少しずつ修正されていきます。
第一印象には当たる部分もありますが、相手の性格をすべて見抜けるわけではありません。
短時間で感じた印象は、相手を理解するための仮の予想と考えるのがよさそうです。
「最初はそう感じた」と少し余裕を持ち、その後の言葉や行動を見ながら印象を更新していく。
第一印象は答えではなく、相手を知るための入口なのかもしれません。
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