社内で一番になる

　広告会社で働き、入社５年目となるFさん。人事異動で、営業部から経理部に勤務となりまし
た。これまでの仕事内容とは異なりますが、
＜よし、これまでのキャリアは考えず、新人のつもりで頑張ろう＞と心に決めました。
　しかし、異動から一ヶ月経っても、任される仕事はコピー取りや資料整備ばかりです。
仕事にやりがいを見いだせず、不満を抱くようになっていきました。
　その悩みを、先輩に相談すると、「阪急グループの創業者、小林一三氏を知ってるかい？
彼は『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番　　
しておかぬ　』という言葉を残している。今の君の状況にぴったりだね」言われたのです。
　Fさんは、自分が与えられた仕事に集中することなく、仕事に優劣をつけ、不満を
抱いていたことに気づきました。
そして、＜コピー取りが今の自分の仕事なら、よし、会社一番のコピー取りを目指そう＞
と決めたのです。
　仕事に姿勢が変わり、少しづつやりがいを取り戻しました。