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新横綱として迎えた大相撲春場所で、稀勢の里は、初黒星を喫した十三日目の取組で、
左肩から腕付近を痛めてしまいました。
千秋楽までの出場が危ぶれましたが、横綱の自覚と責任から、テーピングをして出場を続けました。
その結果、稀勢の里は本割と優勝決定戦で連勝し、劇的な逆転優勝を果たしました。
「苦しかった分、うれしいです。これは自分一人の力じゃない」と、周囲への感謝を忘れず、
二場所連続の賜杯を感涙の中に受け取ったのです。
壁を乗り越えた多くの人に共通しているのは、
「自分に負けてたまるか」という闘志がバックボーンになっていることです。
勝ち抜くためには、立ちふさがる幾多の壁を乗り越えなければなりません。
自分の中に眠っている闘志に火をつけ、「負けてたまるか」の不屈の精神で、
目標に向かって力強く歩み続けていきましょう。
苦しさを乗り越えた分の喜びが、その先に待っているはずです。
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