こんにちは! 『あるようなないような』という川上弘美のエッセイを読んだ。
その中に「春はいつも突然くる。春がきたぞ。春がきたぞ。とくる」という
内容の記述がある。
確かに、先日、中央線の運行が滞るような春一番が吹き荒れた。
冬の凍てつく寒さを吹き飛ばすかように、強風が吹き、冬を一掃していく。
春一番が吹きすさんだ後は、やたらぼかぼか暖かい日が続き、衣替えに
悩まされるようになる。
「春はあけぼの」と春の訪れを夜明けに感じ取った清少納言の時代から、
現代もなお、季節の変わり目を感じ取ろうとする日本人の感性には、
みずみずしいものがあると思った。